文学館カレッジ

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2025年度開講講座

2025年度の文学館カレッジがスタートします。言葉を大切にしながら、文学をより身近なものにし、人生にいっそうの彩りと深みを加えたいと願う皆さまとともに学び合うための文学館の試みです。
文学館ならではの充実したメニュー。言葉への深い愛情と理解から生み出された多彩な作品の講読や分析を通して、言葉の持つ豊かな力、言葉による表現の可能性を求めて開催します。

各講座の開講日程、講師、受講料など、詳細については 文学館カレッジ総合案内 をご覧ください。
皆さまの積極的なご参加をお待ちいたします。

 ※(公財)北海道文学館賛助会員には受講料の割引があります。
 公益財団法人北海道文学館 賛助会員募集のページへ

お申込み・お問い合せ先

受講申込 2025年5月31日(土)より
※各講座ごとに定員となりしだい、受付を終了いたします。
申込方法

「受講申込票」をカレッジ事務局(文学館)まで
郵送、FAX、Eメールのいずれかの方法でお送りください。
電話でのご予約も可能です。(受付時間 午前9:00~午後5:00)

詳細については、文学館カレッジ総合案内をお読みください。

受講申込票 受講申込票(PDF)
問い合わせ先

公益財団法人北海道文学館
〒064-0931 札幌市中央区中島公園1番4号
(地下鉄南北線中島公園駅または幌平橋駅下車 徒歩6分)

電話:011-511-7655 FAX:011-511-3266
Eメール:bungaku@h-bungaku.or.jp

総合案内 文学館カレッジ総合案内(PDF)

1 知里幸恵と『アイヌ神謡集』を読み解くⅡ

全10回 定員30名
2023年は、『アイヌ神謡集』刊行100周年でした。幸恵さんが、わずか19年のいのちをかけて伝えてくれたアイヌの人々の声と、その詩に、もっと耳を傾けたいです。昨年は、幸恵さんの人生を含めて学んできましたが、今年は、『アイヌ神謡集』をさらに読んでいきましょう。2年目の方はもちろん、初めての方にもわかりやすいように、できるだけ多くのユカラを一緒に、読みたいと思います。
〈推薦図書〉 北道邦彦「アイヌ神謡集を読む」北方新書16(北海道出版企画センター)

開催日時
1回目  6月28日(土)     6回目  11月22日(土)
2回目 7月26日(土)   7回目 12月27日(土)
3回目 8月23日(土)   8回目 2026年1月24日(土)
4回目 9月27日(土)   9回目 2月28日(土)
5回目  10月25日(土) 10回目 3月28日(土)
毎月第4土曜日
6月は 10:30~12:00、
7月~3月は 各日13:30~15:00の開催になります。
講師 小野有五(北海道大学名誉教授)
※著書に『「新しいアイヌ学」のすすめ』(2022年 藤原書店)
受講料 全10回 12,000円(文学館会員10,800円)
分割払い 1回目~6回目:7,200円(文学館会員6,480円)、
7回目~10回目:4,800円(文学館会員4,320円)も可
テキストは『アイヌ神謡集』岩波文庫をご用意ください。

2 絵本を学ぼう-21世紀の新しい絵本たちが伝えるもの

全6回 定員20名
本が売れない時代と言われて久しいのですが、絵本の売り上げはこの10年右肩上がりです。新しい絵本も次々と出版されています。私たちは、どのように絵本を楽しんでいるのでしょう、いろいろな立場から絵本を掘り下げてみたいと思います。

  6月 2000年の前と後-読み比べる面白さ ラチョフ『てぶくろ』を例に 杉浦 篤子
  7月 今、活躍している絵本たち-この10年 吉井 暉子
  8月 あべ弘士の絵本表現-野生動物たちからのメッセージ   久保田知恵子
  9月 絵本で物語る形-文字なし、一人語り、ストーリーがない、様々な形の絵本   横田 由紀子
10月 読み継がれていく絵本の変遷-定番とは何か 藤田 進
11月  1990~2020 失われた30年の絵本たち 柴村 紀代
開催日時
1回目  6月21日(土)   4回目    9月20日(土)
2回目 7月19日(土) 5回目 10月18日(土)
3回目 8月16日(土) 6回目 11月15日(土)
毎月第3土曜日 各日13:30~15:00
講師 1回目 杉浦篤子(藤女子大学名誉教授)
2回目 吉井暉子(札幌えほん研究会代表)
3回目 久保田知恵子(光塩女子短期大学非常勤講師)
4回目 横田由紀子(元大谷大学短期大学部教授)
5回目 藤田進(有限会社さっぽろ第一こどものとも社)
6回目 柴村紀代(元藤女子大学教授)
受講料 全6回分7,200円(文学館会員6,480円)

3 文学アラカルト 永遠の未完成 宮澤賢治

定員20名
岩手国民高等学校で講じた「農民芸術概論綱要」の結論に、宮澤賢治は「永久の未完成これ完成である」と述べました。宮澤作品の多くは完成途上の草稿のまま残されており、『春と修羅』などは印刷後にも手入れが行われています。また、内容的にも未完成はこの詩人の本質でもありました。「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」などの童話、「小岩井農場」「薤露青」などの詩を題材として、賢治文学の実相に迫ってみましょう。

開催日時 7月26日(土)10:30~12:00
講師 中村 三春(北海道大学名誉教授、当財団評議員)
受講料 1,300円(文学館会員1,170円)

4 文学アラカルト 寺山修司の俳句 ~少年時代の嘘~

定員20名
60年代から70年代にかけて、ジャンルにとらわれない表現手段を過激に模索し、時代の寵児となった寺山修司。彼の世界は実は俳句から始まっていた。17歳のとき全国に呼び掛け高校生による俳誌「牧羊神」を創刊。中村草田男や秋元不死男たちから高い評価を受けながら20歳で俳句をやめたという彼の発言の真意は何か。高校生時代の俳句をまとめたといわれる句集『花粉航海』を通して、その独自の「虚構性」の意味を探る。

開催日時 10月25日(土)10:30~12:00
講師 五十嵐秀彦(俳句作家、当財団理事)
受講料 1,300円(文学館会員1,170円)

5 生涯読書会 《現代小説と現代詩を読みましょう》

全10回 定員10名

1 今期は、これまで読んでこなかった現代小説を、韓国からは、2024年ノーベル文学賞受賞のHan Kangさんの『別れを告げない』(ハン・ガン 斎藤真理子訳 白水社 2,500円)を。

2 日本からは、村上春樹さんの『街とその不確かな壁』(新潮文庫上下、新潮社)を読みましょう。上990円 下935円。

3 特別名訳詩集として、ギリシャ詩人『カヴァフィス詩集』(池澤夏樹訳 岩波文庫、赤N35-1 1240円)を 読みます。

4 日本の現代詩は、思潮社の「現代詩文庫」から、随時とりあげて読みます。候補詩集は以下ですが、読書会の進み具合で、順未定、調整。

※谷川俊太郎詩集 27 *大岡信詩集 24 *吉増剛造詩集 41 *荒川洋治詩集75 *安東次男詩集36 など

現代詩のテキストは当方で用意します。

〈予定〉
 6月・7月 カヴァフィス 2回、8月 ハン・ガン 2回
 10月・11月 村上春樹 2回、12~3月 日本の現代詩集 4回

開催日時
1回目  6月21日(土)     6回目  11月15日(土)
2回目 7月19日(土)   7回目 12月20日(土)
3回目 8月16日(土)   8回目 2026年1月17日(土)
4回目  9月20日(土)   9回目 2月21日(土)
5回目  10月18日(土) 10回目 3月21日(土)
毎月第3土曜日 各日10:30~12:00
講師 工藤正廣(北海道立文学館館長、北海道大学名誉教授)
受講料 全10回分 12,000円(文学館会員10,800円)
分割払い 1回目~5回目:6,000円(文学館会員5,400円)、
6回目~10回目:6000円(文学館会員5,400円)も可