特別展
吉村昭と北海道 歴史を旅する作家のまなざし
◇北の歴史への尽きないまなざし
 戦史小説「戦艦武蔵」「陸奥爆沈」や、歴史小説「彰義隊」「桜田門外ノ変」など重厚な作品群を持つ吉村昭(1927-2006)―事件の当事者に取材して得た証言や、自らの足で各地を歩いて探査収集した資料を重視し、「史実」に徹底してこだわりながら執筆しつづけた作家として今なお確乎たる地歩を占めています。
 “ある素材を得て執筆に入る時、私は「また蝦夷地か」と思う。”と吉村は書いています。この言葉のとおり、幕末の蝦夷地から戦後の北海道に至るまで、この地を訪れ取材を重ねて執筆された吉村作品は20作品以上にのぼります。取材に要した来道回数は150回を超え、実質の滞在日数は優に400日を超えます。
 歴史の深層に埋もれた事件や知られざる人物に着眼した吉村の北海道取材作品は、はるかな過去の節々に生起した明暗こもごもの出来事、時代の波を浴びながら黙々と運命に従って生きた人々の姿を、私たちに伝えます。没後4年、吉村昭と北海道との強い結びつきを見すえることにより、「事実」と「創作」との相関、そして「歴史」の深部へとまなざしを向けつづけた、この作家の魅力を改めて探ります。 

◇北の流浪者たち
●幕末の利尻島に漂着した、先住アメリカ人と白人の血を引くラナルド・マクドナルド(『海の祭礼』)●蝦夷地を探検し、韃靼海峡を発見した間宮林蔵(『間宮林蔵』)●ロシアへ漂着し、松前、箱館に種痘を持ち帰った中川五郎治(『北天の星』)●青森刑務所、秋田刑務所、網走刑務所、札幌刑務所と四度の脱獄を実行した無期刑囚(『破獄』)・・・


原稿「破獄」 吉村昭 1982年頃(津村節子氏蔵)
◇歴史に埋もれた事件
●“太平洋戦争”の痕跡・記憶に迫った「海の柩」(厚賀)、「烏の浜」(増毛)●札幌医科大学での日本初の心臓移植手術をテーマにした「神々の沈黙」●7人の男女を殺害した人食い熊の事件(苫前羆事件)に挑んだ「羆嵐」●樺戸監獄を通して、開拓史の暗部を描いた「赤い人」・・・

会期

2010(平成22)年11月27日(土)~2011(平成23)年2月6日(日)
9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日[但し、1月10日(月・祝)は開館]、 12月29日(水)~1月3日(月)、1月11日(火)


会場

北海道立文学館特別展示室

観覧料

一般400(320)円、高大生200(150)円、中学生以下及び65歳以上無料。
( )内は10名以上の団体料金


主催

北海道立文学館 財団法人北海道文学館 北海道新聞社

後援

札幌市 札幌市教育委員会

協力

荒川区教育委員会 サッポロビール博物館 新潮社 月形樺戸博物館 博物館網走監獄
函館市中央図書館 町田市民文学館 吉村昭研究会 ラナルド・マクドナルド友の会


【展覧会チラシ】

[「吉村昭と北海道 歴史を旅する作家のまなざし」チラシ](PDF形式:約4MB)

【関連事業チラシ】

[「吉村昭と北海道 歴史を旅する作家のまなざし」展 関連事業チラシ](PDF形式:約2MB)

【展覧会図録】

[「吉村昭と北海道 歴史を旅する作家のまなざし」展図録情報]

関連事業   

文芸トーク「吉村昭のおもかげ」

※申込が定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました
講  師  津村節子(小説家) 平原一良(聞き手・当館副館長)
日  時 2010(平成22)年11月27日(土)14:00開始
会  場 北海道立文学館講堂
定  員 80名
聴 講 料 無料
申込方法 要申込。11月13日(土)から電話受付(℡ 011-511-7655)
チラシ(PDF) [本イベントのチラシ](PDF形式:約2MB)

文芸講演会「吉村昭との交流」

※申込が定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました
講  師  川西政明(文芸評論家)
日  時 2010(平成22)年12月18日(土)14:00開始
会  場 北海道立文学館講堂
定  員 80名
聴 講 料 無料
申込方法 要申込。12月4日(土)から電話受付(℡ 011-511-7655)
チラシ(PDF)  [本イベントのチラシ](PDF形式:約2MB)

連続朗読会
 「吉村昭の北海道~朗読で味わう作品世界 ギター演奏とともに~」

日時・出演者 2010(平成22)年11月5日(金)
 朗読:田村英一(アナウンサー)ギター演奏:平佐修(ギタリスト)
2010(平成22)年12月3日(金)
 朗読:館野直光(ナレーター) ギター演奏:佐藤洋一(ギタリスト)
2011(平成23)年1月14日(金)
 朗読:田村英一(アナウンサー) ギター演奏:‏廣田幸政(ギタリスト)
各日18:30開場19:00開演
会  場 北海道立文学館地階ロビー
定  員 各回80名
入 場 料 一般1,200円(文学館会員1,000円) 大学生以下1,000円
申込方法 チケットは10月10日から北海道立文学館で販売します
電話予約可(℡ 011-511-7655)
チラシ(PDF) [本イベントのチラシ](PDF形式:約800KB)

吉村昭原作映画・上映会

※下記日程はすべて申込が定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました
日時・作品 2010(平成22)年12月19日(日)
 「密会」(中平康監督/1959年/日活/71分)
2011(平成23)年1月16日(日)
 「魚影の群れ」(相米慎二監督/1983年/松竹/140分)
 各日14:00~ 当館(各日定員80名)
会  場 北海道立文学館講堂
定  員 各回80名
入 場 料 無料
申込方法 12月5日(日)から電話受付(℡ 011-511-7655)
チラシ(PDF) [本イベントのチラシ](PDF形式:約2MB)

吉村昭読書会

※下記日程はすべて申込が定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました
日時・課題図書・講師 2010(平成22)年12月 5日(日)
 課題図書『死顔』 講師:平原一良(当館副館長)
2010(平成22)年12月12日(日)
 課題図書『海も暮れきる』 講師:五十嵐秀彦(俳人)
2010(平成22)年12月26日(日)
 課題図書『赤い人』 講師:喜多香織(当館学芸員)
2011(平成23)年1月29日(土)
 課題図書『戦艦武蔵』 講師:新明英仁(当館学芸主幹)
各日14:00開演
会  場 北海道立文学館講堂
定  員 各回20名
参 加 料 無料
申込方法 要申込。11月21日(日)から電話受付(℡ 011-511-7655)。
備  考 1回のみの参加可。なるべく課題図書を読んで参加してください。
課題図書は北海道立文学館にて販売しています。
チラシ(PDF) [本イベントのチラシ](PDF形式:約2MB)