想いの接ぎ木−連なる言の葉−
(自由参加プログラム)

  
 

 
想いの接ぎ木とは?
 参加者が1枚のカードを作成し、前の人のカードにつなげてひとつの物語を作る、という自由参加のプログラムです。木の中心には「物語のはじまりカード」があり、そこから枝分かれに、物語がスタートします。
会期中に延べ375名の参加があり、カード1枚1枚に個性がうかがえるばかりでなく、物語からは見知らぬ人と人との想いのつながりを感じとることができました。全部で46の物語が出来上がり、その物語は「接ぎ木の折り本」と題して本にしました。その一部をどうぞご覧ください。
 
     
 
※マウスをクリックしながら、進みたい方向にマウスを動かすと、画像が動きます(こちらをご覧になるには、こちらから「Java」をダウンロードしてください)。
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「想いの接ぎ木」参加方法
 @枝にある完成カードを見て、お話がつながるように次のカードを考える。
 
A絵のカードを選ぶ    

B言葉シールを組み合わせて絵のカードに貼る。

C枝につなげて貼る。枝1本ごとにひとつの物語となる。
 
「想いの接ぎ木-連なる言の葉-」
プログラム 企画趣意
 
 「私は、日常の中から生まれるさまざまな感情や出来ごとを1日1枚、【日記画】という作品にしています。ハガキ大のサイズの紙に、絵を描いたり、コラージュをしたり、ひとこと記します。それは今年で8年目を迎えました。
 過去の【日記画】から、はっきりと鮮やかに思い出せる日もありますが、年数を重ねるにつれて多くのことは忘れてしまいます。ですから、その日の出来ごとが全くの他人事のように、新鮮で興味深く思えることがあります。当時、確かにそう思っていたことを表現したはずなのに、どうしてなのかと、とても不思議な感覚になります。
 あるとき私は、新鮮な気持ちで過去の【日記画】を読み返し、そこに現在の私に宿る“言の葉”をのせてみました。そうすると、いとも簡単にその絵のもつ雰囲気が変化して見えたのです。
新たな“言の葉”をのせたことによって、その作品が全く別の実りを持ちはじめたように思えました。悲しそうな絵がおだやかなものに見えたり、切ない思いで描いた絵が幸せそうな絵に変化して見えたのです。
 そして、これを私ではなく、初めて見た他者が組み合わせるとどう変化するのだろう、という想いが沸き上がってきました。」 

                            (小林重予談)
【日記画】作品

実りのある会話をした日
  
2008年9月4日


仮面でもいかが?

2009年3月22日


言い尽くせません
  
2009年9月5日
 このような【日記画】作品を基にして絵カードをつくり、言葉を抜き出してシールにしました(画像をクリックすると拡大します)。※一部7days cards 藤原弥生企画による365カード使用
 この作家のお話を聞いて企画したのが「想いの接ぎ木−連なる言の葉−」です。
 江戸時代に栄えた文学のひとつに、俳諧の連歌(れんが)というものがあります。和歌の上(かみ)の句「五・七・五」と下(しも)の句「七・七」を、別の作者がつくる形式で、多くの人がつぎつぎと歌をよみつなげてゆくのです。
 前者の意向を汲み取り、後者を意識しながら予測できない展開を楽しんでいたと言われています。連歌では、変化そのものを楽しむこと、他者と共同してつくることが基本のルールです。
 この連歌のような楽しみ方ができるようなプログラムを思案していたところ、小林重予の【日記画】作品のなかから取り出した絵と言葉を組み合わせてカードをつくり、そのカードを見知らぬ他者とつなげていき、新しい物語を展開していくという企画にたどり着いたのです。
 みなさんの感受性を養分に、接ぎ木のように繋ぎ新しい物語の枝葉を茂らせてゆきたいと思いました。接ぎ木の特徴である、「実生苗よりも生長・結実が早い」「台木を選ぶことによって、病気や暑さに強くなる」、そのような接ぎ木の成長を願ってのことでした。
 言葉を活字で表現する機会も少なくなったといわれる現代ですが、このプログラムのなかで、他者とのかかわりのなかに個々人が存在するということを実感できたのではないでしょうか。
 
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