接ぎ木の発芽―往来葉書―
詩人との関わりから生まれた作品

 詩人と共著で出版した詩画集『鬼のいる庭 往来葉書』(09年海鳥社)の原画は、札幌では初公開です。この本のタイトルは、小林重予が最初に投函したハガキが2007年の節分の日だったことに由来しています。
 【往来葉書】とは、2人の間で1枚の葉書が行き交い、「待つ・つながる・相互に関わる」ことから生まれる郵便アートです。この【往来葉書】は、鹿児島在住の詩人・岡田哲也に宛てて、日々感じたことを絵やコラージュで表したハガキを送り、受け取った詩人が、そのハガキを見た印象を詩で表現し、ハガキに直接書き込み送り返す、というやりとりから始まりました。それは1年間つづき、55通の共同作品が生まれたのです。
 このように、異分野の表現者との関わりから、影響をうけてまた新しい創作が生まれてくる…それは植物が接ぎ木で突然変異を起こし、新しい品種が誕生することと似ています。
 作家が大切にしている”出会い”。 異質なもの同士が出会ったときに生まれる思いがけない表現、予測できない面白さ…。【往来葉書】は、そこから芽吹いて変容をとげ、連なる枝葉に栄養をたっぷりと得て息づいたのです。
 このコーナーでは、その原画を展示室の中央の空間に一列展示しています。他方、壁面には作品を拡大展示し、その上下には、【往来葉書】でのやりとりが終わった後に、さらにそこから生まれた詩や絵画、立体作品をならべました。
往来の過程で流れた時間の経過や、北から南まで旅をしたハガキの移動距離にも想像を及ぼしながらご覧ください。


photo by yamagishi seiji

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 下の画像をクリックすると、ワークショップ「作って投函 往来葉書」にて配布した、往来葉書に関するリーフレットがご覧になれます。
 
(PDF 1.3MB)

 
 

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